神話の里「戸隠」は、昔からそばの里でもありました。
岩戸伝説で知られる戸隠山。平安から鎌倉時代には山岳信仰の場として栄え、五穀断ち(難行苦行)の修験者たちの体力を支えたのが、栄養豊富なそばでした。やがて、そばは参拝客へふるまわれるようになり、江戸時代になると「そば切り」が生まれました。松代藩や江戸の将軍家にまで献上され、その地位を不動のものとしたのです。
戸隠の自然が、そばづくりには最適でした。
おいしいそばの実を栽培できる条件が、4つあると言われています。
- 清らかな水と澄んだ空気があること
- 朝霧が発生しやすい土地であること
- 火山灰土でできた、水はけの良い土地であること
- 昼夜の温度差が大きいこと
これらの条件をすべて満たしているのが、信州戸隠高原。特に、製麺に必要な「水」について、年間を通して約13℃に保たれる豊富な水が確保できることも、この地に工場を構えた大きな理由の一つなのです。